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シミが気になる

シミはある程度の年齢になると、ほとんど誰にでもできるもので、皮膚の美容上の悩みとしても、第一に挙げられるものです。一言にシミといっても、色々なものがあります。日光性黒子(老人性色素斑)、肝斑、脂漏性角化症(老人性疣贅)、雀卵斑(ソバカス)、炎症性色素沈着、後天性メラノサイトーシスなどがあり、2種類以上が組み合わさっていることもよく経験します。それぞれ治療法が異なるため、診断が重要になります。適切な治療法を選択したり、適切に組み合わせたりすることが大切です。

日光性黒子(老人性色素斑)

中年以降、顔面・手背など日光露出部に多発する境界のはっきりした色素斑で、シミの中で最も多いものです。レーザー治療、光治療、ケミカルピーリング、ビタミンC誘導体の外用・イオン導入などの治療が効果的です。

レーザー治療は細かい部分にも治療ができる優れた方法ですが、炎症性色素沈着が起こりやすく、治療後6ヶ月〜1年間遮光、ビタミンC誘導体やハイドロキノンの外用などの後療法が必要となります。

肝斑

主に中年女性の顔面、特に頬部に左右対称に生じる淡褐色斑で、眼のまわりには見られないことが特徴です。
レーザー治療では逆に色素沈着を強めてしまうため、適応はありませんでしたが、”レーザートーニング”は肝斑の治療に有効で、肝斑の改善を期待できます。

ハイドロキノンの外用、ビタミンC誘導体の外用・イオン導入、トラネキサム酸の内服を併用すると、より効果的です。

脂漏性角化症(老人性疣贅)

わずかに盛り上がったあるいは表面がイボ状の色素斑で、20歳代より老化に伴い生じます。レーザー治療が第一選択となりますが、レーザー治療後に炎症性色素沈着が起こりやすく、日光性黒子と同様に後療法が必要となります。

雀卵斑(ソバカス)

顔面の頬部・下眼瞼に左右対称性にみられる小色素斑で、小児期に生じ、思春期に増加します。レーザー治療や光治療が有効です。

炎症性色素沈着

やけど、湿疹、接触性皮膚炎、レーザー照射後に起こる色素沈着です。紫外線で増悪するので遮光は必須です。一般に6ヶ月〜1年で軽快しますが、早く治すためには、ハイドロキノンやビタミンC誘導体の外用が有効です。

後天性メラノサイトーシス

成人以降に、顔面に左右対称性に生じる青みがかった褐色の色素斑で、次第に範囲、色調ともに拡大してきます。Qスイッチレーザーが有効です。

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